Fess 13.12.1のリリース

Fess 13.12.1をリリースしました。リビジョンアップデートなのですが、いろいろと入れてしまった気がします。

まずは、#2557でIndexingHelperにメソッドを追加しただけではありますが、ジョブの設定で、これらのメソッドを呼ぶことでドキュメントを削除することができます。Groovyでゴリゴリ記述しないでも使えるようにしただけなので、ただの便利メソッドみたいな感じです。

#2558はAWSのElasticsearch Serviceを利用する場合に、管理画面で辞書が無効にならない問題があったので、それの修正です。

#2559はGroovyのオプションで、今では不要だと思われるので削除しました。

#2561はスクリプトエンジン機能の追加です。今まではデータストアのスクリプトのところでGroovyしか使えませんでしたが、他のものも言語もプラグインとしてインストールすることで使えるようになります。Groovyが想定以上に遅かったので、他の言語も使えるようにした感じです。これを参照してください。

#2562はラベルの表示をブラウザのロケールに合わせて、切り替えられるようにしました。ちょっと無理矢理感もある修正ではありますが、最小限の変更で実現するにはこれしかないかなと…。これを参照してください。

#2563はChromeで検索結果から検索結果のドキュメントを表示するときにHTMLでは検索語をハイライトする機能があるので、それに対応した感じです。これを参照してください。

これら以外だと、たまにTravisでエラーになっている問題の修正、コードの整理、MinIO連携がうまくいっていなかった問題あたりを修正しています。そんな感じで、今回はいくつか新しい機能も入っているので、利用してみてください。

FessのDockerにMinIOを追加

Fessでは、以前にMinIO対応をして、storage://〜をクロールできるようにしたけど、Fessのストレージ機能を気軽に試せるようにはしていなかったので、今回、docker-fessのcomposeでストレージ機能も試せるようにしました。

実行するには以下を叩くだけです。

$ docker-compose -f docker-compose.yml -f docker-compose.cluster.yml -f docker-compose.minio.yml up -d

管理画面にログインすると、ストレージメニューが表示されるので、そこでファイルをアップロードすれば、MinIOに保存され、ファイルシステムクロールでstorage://〜で指定してあげればクロールすることができます。

Text Fragmentの対応

これの話で、Chromeだと、検索結果からリンクしたページ先で検索語などの対象部分がハイライトして表示することができます。Fessも次のリリースで、検索結果ページからリンクした先でハイライトするようになります。ただ、検索語がそのページに含まれていないとハイライトはされないですし、このハイライトはChromeの実装にも依存するので、必ずハイライトされるかどうかは微妙です。

この機能は検索パラメータの追加を有効にしているときにHTMLの検索結果リンクは適用されます。検索パラメータの追加機能は昔からあるのですが、最近はPDFをAcrobatで開くときにしか利用されない感じでした…。今後は、HTMLも対象になったので、使われることもあるかもしれませんね。