FessのEOL通知機能

Fessも10年くらい開発し、バージョンも13系まできました。古いバージョンについては、EOLの日付をここで公開して、サポートを打ち切ってきていますが、開発チームとしては、EOLを気にせず使い続けてもらうのはいろいろと問題があるなと考えています。結構、いろいろなところでFessを導入して使ってもらっているかと思いますが、EOLを超えて使う場合は担当者が責任持って運用してほしいですし、新しいバージョンのほうが機能面や性能面で多くの改善があるので、より良いものを使い続けてもらいたいと思います。ということで、今後のリリースからはEOLを超えると、管理画面の右上にアイコン表示がされ、ログファイルにはEOLになっていることが通知されます。ということで、定期的に更新して、より良いものを使っていただければと思います。

Fessの管理画面の表示制御

次のFess 13.6での機能として、何年前にリクエストされたかわからないくらい前からの話で、管理画面を機能ごとに表示するかどうかを調整したい、というのを実現します。現状は、adminロールを保有するユーザーが管理画面すべてを表示していますが、admin-〜とadmin-〜-viewのロールを追加します。たとえば、admin-webconfigロールを持つユーザーはウェブクロール設定の表示&編集だけが可能で、admin-webconfig-viewはウェブクロール設定の表示だけが可能というような、細かく管理画面で表示したいものを制御することができます。

デフォルトではロールを追加していないので、利用したい場合は管理画面のロールでadmin-〜ロールを追加してから、ユーザーにそのロールを割り当ててください。〜の部分はschedulerなど、表示したいページのURL部分に表示されている名前になります。

必要なロールだけを複数割り当てて、作業させたいユーザーに権限を調整することが可能になると思います。

Fess 12.5のリリース

Fess 12.5をリリースしました。

今回の新機能はストレージ機能です。Fessを使っていると、別途ファイルサーバとか用意しないでもファイル置き場的な場所が欲しくなるケースもあります。とはいえ、独自に作るといろいろと考えることも多いので、MinIOと上手く連携することで処理できるようにしました。管理画面の全般でエンドポイントとかを指定すれば、管理画面のストレージでファイルにアクセスできるようになります。さらに、ファイルクロール設定でstorage://バケット名/パス的な感じで指定するとクロールすることもできます。試したことはないですが、MinIOはゲートウェイとしてS3やGCSなどにも繋げるようなので、いろいろな使い方ができるはずと考えています。

それ以外のところだと、ライブラリの依存関係を整理したりと細々として変更をいれてあります。どうぞ、ご利用ください。