同義語処理の変更

Fessはstandard_analyzerで同義語を展開して検索できるようにしていますが、次のリリースで処理をちょっと見直そうしています。

現在は、A, Bを同義語として登録した場合、インデックスにはAとBが登録されます。これをAだけにする予定です。つまり、同義語展開してインデックスをしないようにします。これにより、インデックスサイズを減らす想定です。(まぁ、微々たるものなので、ほとんど減らないと思いますが…)

あとは、現状だと、同義語に内包されている単語がヒットできないのですが、同義語処理前の元の単語に内包される単語にヒットできるようにする予定です。なので、長い単語を登録したときとかにヒットしない問題を解決します。

そんなわけで、fessインデックスの設定が変わるのと、elasticsearch-analysis-extensionプラグインの更新で対応する予定です。

Fess 13.6のリリース

Fess 13.6をリリースしました。いろいろと入れたような気もします。

まずは、管理画面をAdminLTE 3にバージョンを上げました。これに伴い、色合いが変わったので見た目も変わった感じがするかもしれません。見た目が変わったついでに、ここ数年で統一感がなくなっていた部分などもいろいろと統一をしました。カタカナ長音もマイクロソフトのルールに従い、クローラーとか、ーが付けるものは付けるにしてます。

設定ファイルにはsystem.propertiesとfess_config.propertiesがありますが、Dockerで使うときだと、ファイルを変えるのはちょっと面倒だったりします。ということで、fess.system.*とfess.config.*というシステムプロパティでコマンド実行時に渡せるようにしました。これで、設定をdocker run時とかに渡すことができるようになりました。

管理ロールの細分化できるようになりました。以前から管理画面を細かく出し分けたい、という話があったのですが、ついに入れました。FioneがFessの管理画面を使っているので、ログインしたときにFioneのメニューだけを出したい、というのがあったので、入れた感じです。

という感じで、それ以外はバグ修正的な細かい話を直した感じだったと思います。どうぞ、ご利用ください。

カタカナの長音

Fessのラベルでカタカナ長音の統一感がなくなってきてしまったので、13.6で長音表記ルールを2008年にマイクロソフトが出したルールに合わせることにします。JISのは基本は付けない場合が多いですが、マイクロソフトのは逆で付けるのが多いです。

以前にも長音表記ルールはマイクロソフトのに従おうとした気がするのですが、最近はすっかり忘れて、長音がないケースが増えてしまった気がします…。JIS派の人には違和感があるかもしれませんが…。自分の過去の投稿を見直してみると、これには長音を付けることによってアクセシビリティの向上とか、コメントしていたので、たしかに読み上げソフトを考えると長音を付けるが良いなと思いました。