eckctl

ElasticsearchをKubernetes上で便利に使えるものとして、Elastic Cloud on Kubernetes(ECK)があるけど、ローカル環境でも手軽にKubernetesクラスタを作って、そこでECKを動かせるようにしたいな、ということで、eckctlにまとめてみました。

手軽にKubernetesクラスタも作る必要があるので、eckctlではデフォルトでkindを利用することにしてます。なので、

$ ./eckctl create

とすると、ローカル環境にKubernetesクラスタができて、そこにECKを入れて、Elasticsearchクラスタができます。

サービス経由でアクセスするか、ポートフォワーディングで、

$ ./eckctl proxy

をして、別ターミナルで

$ ./eckctl curl https://localhost:9200/

みたいにするとElasticsearchのクラスタにアクセスできます。ECKのElasticsearchにはパスワードがかかっているので、eckctl経由にすることで、パスワードを付加してアクセスしています。

あとは、使い終わったら

$ ./eckctl delete

すれば、きれいに削除することができます。

使いながら、もう少し便利にしていこうかとは思いますが(ドキュメントを含めて…)、別にkindに依存しているわけではないので、そのうち、AWSやGCPにもデプロイできるようにしたいなとも思いますが、そこまで時間がないような気も…。とりあえず、FessのK8s対応が保留になっているので、eckctlベースに対応を進められないかなと考えています。

Fess 13.10.2のリリース

Fess 13.10.2をリリースしました。細々とした修正をしたリリースになります。

まず、#2507の話で、Tomcat 9.0.41に上げました。13.10.0のリリースのときに上げておきたかったのですが、依存関係のエラーになったので見送っていたのですが、見直したところ、今までがtomcat-jasperを使っていたのが良くなかったようで、組み込みTomcatなので、tomcat-embed-jasperに置き換えたら解決しました…。という感じで、正しい依存関係になった感じです。

次に、#2508では、FessでGCログを出すようにしていますが、ローテーションして保存しているファイルが結構、多すぎる感じがするので、減らしました。過去分は5ファイルくらい残っていれば十分かなと…。今まで多すぎた感があった。

#2510はMicrosoft系のシステムだと、大文字小文字の区別がゆるいシステムがあったりするので、それに対応するためにAzureから得られる権限情報を小文字にする設定を追加しました。デフォルトは無効になっているので、今までとデフォルトの動作は変わらないです。

#2511はラベルのログメッセージが適用されたかがわかりにくかったので、修正しました。

#2512は、前回のリリースあたりで、検索クエリーにファジーを加えましたが、prefix_lengthやtranspositionsとかのパラメータを指定できなかったので、一通り設定できるようにしました。ついでに、min.lengthを-1にすれば、ファジークエリーを無効にすることもできるようにしました。

あとは、#2513では、検索結果に緑色の文字列としているサイト情報部分の文字列の取得の仕方を改善しました。siteフィールドから値を取っているつもりだったのですが、検索結果の表示時にURLから生成する状態になっていたので、siteフィールドに値がある場合はそれを表示して、なければ、URLから生成にしました。

これら以外には、fess-crawlerもバージョンを上げたので、jcifs-ngから取り込んだ修正が入ったくらいです。いつもはelasticsearchがリリースされてからリリースするのですが、商用案件がいくつかあって、このリリースを使いたいというのもあり、elasticsearchのリリースを待たずにリリースしました。

今回は、修正内容について、コメントしてみました。時間があれば、次回もコメントしたいところではありますが、忙しければしないかも…。そんな感じではありますが、何かあれば、フォーラムをご利用ください。

Fess 13.10.1のリリース

Fess 13.10.1をリリースしました。今回のリリースでは、設定のテンプレート機能とクエリーの重み付けの調整をしてます。

クロール設定を作るときに、同じような設定で作ると結構面倒なので、__TEMPLATE__という名前でクロール設定を作っておくと、それをテンプレートとして利用して、クロール設定を作ることができます。

クエリーの重みの見直しはdocsearch.codelibs.orgで使っているものと同じにして、タイトルを強めに見るようにしました。その他には、英語圏だと日本語よりtypoの頻度が高い感じしていて、実際にもtypoに当たらないとも言われるのもあり、fuzzyクエリーも追加して、英数字の単語にはtypoにもできるだけ当たるようにしました。これの重みは低いので、これらが上位に来ることはないとは思いますが。

その他としては、PythonJobというの入れて、pythonコマンドをスケジュールから実行できるようにしました。今後の実験的な機能なので、すぐに使えるようなものではないかもしれませんが…。

という感じで、何かあればフォーラムをご利用ください。