Fess on Kubernetes

Helm対応はできていないのだが、eckctlを作り、elastic cloud on k8sを試せる環境を作っていたので、それをベースにして、kubernetes-fessを作ってみた。簡単にいうと、FessをKubernetesにデプロイして簡単に試せる環境を作るツールみたいな感じです。

デフォルトでは、kindでk8s環境を作るので、ローカルでも簡単に試せると思います。eksctlコマンドを入れておけば、AWSのEKS上にも構築することができます。クラスタの構築内容とかはmanifestsディレクトリに置いてあるファイルを編集すれば調整できます。taintsで配置するPodのノードを指定して、resourceのrequestで1ノード1Podにしているので、AWSでインスタンスタイプを変えるときとかは合わせて変更する必要があります。

今回、EKSで試す環境が欲しかったかというと、elasticsearchのDockerイメージはマルチアーキテクチャに対応していて、ARM環境でも動きます。そこで、FessもARM対応したいなーと思い、検証環境が必要になったので、その環境を作った感じです。ということで、次のリリースから、FessのDockerイメージはARM対応していきます。

Fess 13.11.3のリリース

Fess 13.11.3をリリースしました。今回のリリースは、検索機能というよりはMinIOとの連携機能部分で、日本語が文字化けしている問題の対応になります。なので、多くの人には影響がない修正かなと思います。気になることなどあれば、フォーラムに投げてください。

そういえば、そもそもなところで、MinIOを使ったストレージ機能の説明がドキュメント化されていない気もするので、この辺の機能も書いたほうが良さそうですね…。

Fess 13.12.1のリリース

Fess 13.12.1をリリースしました。リビジョンアップデートなのですが、いろいろと入れてしまった気がします。

まずは、#2557でIndexingHelperにメソッドを追加しただけではありますが、ジョブの設定で、これらのメソッドを呼ぶことでドキュメントを削除することができます。Groovyでゴリゴリ記述しないでも使えるようにしただけなので、ただの便利メソッドみたいな感じです。

#2558はAWSのElasticsearch Serviceを利用する場合に、管理画面で辞書が無効にならない問題があったので、それの修正です。

#2559はGroovyのオプションで、今では不要だと思われるので削除しました。

#2561はスクリプトエンジン機能の追加です。今まではデータストアのスクリプトのところでGroovyしか使えませんでしたが、他のものも言語もプラグインとしてインストールすることで使えるようになります。Groovyが想定以上に遅かったので、他の言語も使えるようにした感じです。これを参照してください。

#2562はラベルの表示をブラウザのロケールに合わせて、切り替えられるようにしました。ちょっと無理矢理感もある修正ではありますが、最小限の変更で実現するにはこれしかないかなと…。これを参照してください。

#2563はChromeで検索結果から検索結果のドキュメントを表示するときにHTMLでは検索語をハイライトする機能があるので、それに対応した感じです。これを参照してください。

これら以外だと、たまにTravisでエラーになっている問題の修正、コードの整理、MinIO連携がうまくいっていなかった問題あたりを修正しています。そんな感じで、今回はいくつか新しい機能も入っているので、利用してみてください。