Fess 14.1.1のリリース

Fess 14.1.1をリリースしました。細々とした修正を入れた感じです。

#2648はフォーラムのこれで上がっていた話で、フィールド指定したフレーズクエリーがうまくいかないケースがあったので、クエリー処理を見直して、修正しました。

#2649もフォーラムのこれで上がっていた話で、複数のElasticsearchを指定できないという話を対応しました。いつか対応しようと思い、放置していましたが、今回対応しました。カンマ区切りで指定できるようになりました。

#2650は上の複数のElasticsearchの指定に絡む話で、アクセスできなくなったときにはしばらくアクセス対象外にして、elasticsearch.heartbeat_interval間隔でチェックして、利用可能な状態になっていたら、普及したとみなして、再度、アクセスしにいくようにする感じです。なので、障害が発生して、利用できない状態であれば、利用可能リストから除外しておいて、1分間隔でチェックして、利用可能になれば、また利用するみたいな感じです。

#2651はCookieでSameSite属性を指定できるようになりました。最近のブラウザが厳しいので、SAMLとかの環境で利用できると思います。

#2653はmapping.txtの指定方法を間違っていたので修正しました。同義語みたいにカンマ区切りで複数指定できないので、正しい記述にしました。

#2654はKuromojiの辞書登録の内容チェックを追加しました。

#2655は共有フォルダなどのクロールにおいて、SIDの権限は利用していなかったのですが、EveryoneがSIDが5で返ってきているので、SIDが5のものも利用するようにしました。ユーザーとして、扱うようにしたので、パーミッション的には{user}Everyoneみたいな指定になります。

という感じで、細々とした話が多いのですが、Elasticsearchの複数のコーディネートノードを指定できるようになったりと、そこそこな強化な修正が入っています。何かあれば、フォーラムをご利用ください。

FessでCookieにSameSite属性を付ける

Fessで利用しているCookieにSameSite属性を付けていないので、近頃のブラウザだと、Lax的な処理をして、Cookieを受け取れないケースとか出てきているようなので、次のリリースで対応される予定です。SameSite属性をNoneにしたい場合は、tomcat_config.propertiesでtomcat.sameSiteCookies=Noneを指定してみてください。

Fessでの複数の接続先対応

現状、ES_HTTP_URLには1つの接続先しかかけないのだけど、そのうち、複数の接続先対応をしないとな…と思い放置していたのですが、フォーラムでElasticsearchのクラスタのコーディネートノードが複数いる場合にどうするのだ?みたいな話が上がったので、対応することにした。商用サポートの場合だと、ほとんどの場合でFessとElasticsearchが相乗りしている状態なので、この要件の優先度が上がらなかった。

Fess 14.1.1からES_HTTP_URLに

ES_HTTP_URL=http://es01:9200,http://es02:9200

みたいにカンマ区切りで記述すれば、ラウンドロビンでアクセスするようになります。アクセスに失敗した場合は、他の利用可能なサーバーにリトライします。失敗したサーバーはデフォルトでは10秒後にアクセスできれば復帰します。

この辺の処理は、Fesen HttpClientで対応しているのだけど、問題があれば、発生ベースで対応していこうかなと…。という感じで、複数接続ができるようになる予定です。