インストール
まずは、ビルドの方法などを示す前に、実際に動かした方がイメージがつかみやすいと思うので、バイナリをダウンロードして、動かすことにしましょう。バイナリは、Apache のサイトよりダウンロードできます。http://ftp.kddilabs.jp/infosystems/apache/portals/jetspeed-2/BINARIES/ などからダウンロードしてください。現時点での最新バージョン(6/1)は、2.0 M3 になります。jetspeed-2.0-M3-Tomcat-5.0.30.tar.gz をダウンロードして、展開してください。
$ cd $ ls jetspeed-2.0-M3-Tomcat-5.0.30.tar.gz $ mkdir jetspeed $ cd jetspeed $ tar zxvf ../jetspeed-2.0-M3-Tomcat-5.0.30.tar.gz
すると、jakarta-tomcat-5.0.30 と jetspeed-database というディレクトリが作成されます。jakarta-tomcat-5.0.30 は、Jetspeed2 が配備された状態の Tomcat です。また、jetspeed-database は、Jetspeed2 で利用するデータベースとその設定ファイルが含まれています。Jetspeed2 を簡単に実行できるようにするため、HSQL もその中に含まれています。
実行
実行方法を簡単に説明すると、まず、HSQL のデータベースを起動してから、次に Tomcat を起動します。Tomcat を起動したときに、各ポートレットが配備され、その情報をデータベースに書き出しています。
早速、データベースを起動してみましょう。
$ cd jetspeed-database/ $ ./start-database.sh server.properties not found, using command line or default properties Opening database: hsql/Production HSQLDB server 1.7.1 is running Use SHUTDOWN to close normally. Use [Ctrl]+[C] to abort abruptly Wed Jun 01 07:43:00 JST 2005 Listening for connections ...
以上のようにデータベースが正常起動されたら、Tomcat を起動します。
$ cd jakarta-tomcat-5.0.30/ $ ./bin/startup.sh Using CATALINA_BASE: /home/taro/jetspeed/jakarta-tomcat-5.0.30 Using CATALINA_HOME: /home/taro/jetspeed/jakarta-tomcat-5.0.30 Using CATALINA_TMPDIR: /home/taro/jetspeed/jakarta-tomcat-5.0.30/temp Using JAVA_HOME: /home/java/j2se
以上の作業で特にエラーも表示されなければ、ブラウザで http://localhost:8080/jetspeed/ にアクセスしてみてください。以下のような Jetspeed2 の Welcome ページが表示されます。
画像:Welcomeページ
初めて起動する場合は、前述したように、ポートレットの登録作業が発生するので、その登録作業が完了する前にアクセスした場合はポートレットが表示されません。その場合は、しばらくしてから、再度アクセスしてみてください。
デフォルトで利用できるユーザーは、admin, tomcat, subsite, subsite2 などが登録されています。まずは、ログインポートレットで、管理者 admin でログインしてください。パスワードは admin です。管理者でログインすることで、各種設定が行えます。