Fess 14.1.0をリリースしました。今回の主な変更は、検索クエリーまわりの実装をリファクタリングしたことと、fess-urls.logのログファイルが追加されたことでしょうか。
#2631はプラグインとかでも実装レベルで、利用している検索エンジンの情報が取得できるようにしました。fess-ds-〜などで、検索エンジンを識別できるようになりました。
#2634は組み込みOpenSearchが利用するモジュールの参照の仕方をプラグインに合わせるようにしました。システムクラスローダーで読み込むと、いろいろと制約があるので、プラグインと同じようにしました。
#2637、#2638はクエリーまわりのリファクタリングです。今までは、QueryHelperをカスタマイズする必要がありましたが、これを変更するのはなかなか大変な作業になっていました。なので、この辺の実装をカスタマイズしやすいように変更しました。これにより、ベクトル検索的な機能も組み込みやすくなったと思います。
#2639はプラグインとかで、audit.logにログイン情報を出力できるようにするための実装上の改善です。
#2640はfess-urls.logを追加しました。fess-crawler.logにはクロール時のログがいろいろと出力されていますが、どこにどれだけ時間がかかっているのか?というのをfess-urls.logに出力するようにしました。チューニングする際などに、遅い部分の特定とかに利用できると思います。
#2641はfess-urls.logに出力するための時間計測情報を受け渡すために、DataStoreの実装を変更しました。なので、fess-ds-〜は14.0系とは互換性がなくなっています。(いつもは過去バージョンのも使えるケースがありましたが、14.0と14.1ではfess-ds-〜に互換性がなくなっています)
#2642はFess単体でもSSLを利用できるようにしました。Apacheやnginxなどなくても、httpsでのアクセスができるようになります。
#2645はPythonJobでPythonプログラムの実行時に環境変数で、SESSION_IDなどを渡すようにしました。(PythonJobを使っている人はいない気がしますが…)
という感じで、何かあれば、フォーラムをご利用ください。