Fess 13.15.1のリリース

Fess 13.15.1をリリースしました。メンテナンスリリース的な感じなので、特に大きな変更とかはないですが、いつものように順番に見ていくと、

#2605はfess_config.propertiesにldap.allow.empty.permissionを加えました。これは、LDAPの認証を利用時にグループまたはロールを持たないユーザーをログインさせるかどうかになります。falseになると、グループ権限が全くないユーザーはログインできなくなります。これにより、LDAPのクエリーを工夫することで、ログインの制御ができます。

#2604はLDAPログイン時にパーミッションが重複して保持するケースがあるので、重複しないようにしました。

#2601はAzure ADを認証に利用しているときに、リソースがないリクエストのエラーを無視しても良いものが警告でログが出力されるので、デバッグレベルにログレベルを変更しました。

#2600はクロール時に中間データのアクセスで問題がある場合にログを適切な出力できるようにしました。

#2599はAPIアクセス時にエラーメッセージがわかりにくいので、適切なメッセージを返すようにしました。

これ以外のところでは、管理画面のダッシュボードでOpenSearchを利用時にバージョンチェックのエラーが出てしまうのを修正したり、Dockerではfessユーザーのホームディレクトリが設定されていないためにサムネイル生成がうまくいかないケースがあるのを修正したり、Fess本体以外でも修正は入っています。

何かあれば、フォーラムに投げてみてください。

OpenSearch対応

FessとOpenSearch 1.1で動くようにしようと思い、Elasticsearchのプラグインたちを移行し始める。ただ、Elasticsearchプラグインたちは7.15系になってしまっているので、Fesenからコピーして作ることにしてみた。

analysis-fess, analysis-extension, minhash, configsyncの4つのプラグインを移植すればよいのだが、簡単にできるかと思いきや、minhashだけがそこそこ修正が必要になってしまった…。理由は、最新のElasticsearchでは独自に作ったフィールドでも簡単にcollapse対応ができるのだが、OpenSearchのはKeywordFiledTypeとNumberFiledTypeの2択になっており、FieldMapperで独自のFieldTypeを使うとcollapseできない…。なので、MinhashFieldMapperで独自のFieldTypeを定義せずに、KeywordFieldTypeを使うように書き換えたりする必要があった…。

それ以外は、OpenSearch自体がMavenセントラルにJarファイルを置いてくれているので、簡単に移植することができた。とはいえ、ログの出力まわりが期待と異なる動きをしているので、今後調査をしていく必要がある気がしている。現状、deprecationログが結構出てしまうので、

curl -X PUT "localhost:9200/_cluster/settings?flat_settings=true&pretty" -H 'Content-Type: application/json' -d'
{
    "transient" : {
        "logger.org.opensearch.deprecation": "ERROR"
    }
}'

を実行して止めるとかしたほうが良いかもしれない…。

そんな感じではありますが、このdocker-composeを使えば利用することができます。

Fess 13.15.0のリリース

Fess 13.15.0をリリースしました。特に大きな修正はなく、微調整な感じにはなりますが、変更点は以下な感じです。

#2594はzshの環境とかだったりすると、うまく動かないケースがあるようなので、使うシェルを指定するようにしました。

#2597はメンテナンスメージで再インデクシングを実行すると、負荷などによって、reindexが失敗する場合があるようなので、CPU数が少ない場合には低速で再インデクシングを実行するようにしました。

#2598は診断用のログレポートにいくつかの情報が含まれない状態になっていたので、修正しました。

という感じで、大きな変更とかはありませんが、何かあれば、フォーラムに投げてください。