Fess 8のリリース

Fess 8をリリースしました。ここからダウンロードすることができます。Fessも初回リリースは 2009/9 だから、3年半以上開発し続けている感じです。4とか5とかあたりで、もう機能追加するものはないだろうと思いつつ、商用で導入させていただいたりするといろんな要件が出てきて、それと共に機能追加がされて拡張され続けています。Fess 8も7のリリースから半年くらい経ちますが、内部的にはいろいろと変わっています。Fess の汎用的な部分は、codelibsというライブラリプロジェクトを作って、そっちに移したりしています。ざっくりと、Fess 8  の機能をまとめると、

Solr 4.1 の導入

Solr 3.6からSolr 4.1に移行しました。これにより、検索パフォーマンスの改善やメモリ使用量の削減などが実現されていると思います。また、Solr 4 にはいろいろな機能があるので、それを利用することができるようになるかと思います。Fess ではオートコミット系はsolrconfig.xmlで無効にしたりしているので、その辺とかも使いたい場合はSolrをいろいろと設定してやってください。

Solr の状態管理

Fess の内部処理でSolrの状態管理とか行なっていましたが、従来は生死くらいのざっくりした感じの管理でしたが、この辺の機能をcodelibsのsolrlibに移して、Solrの生死状態とインデックスが正常にコミットまでされたかを管理できるようにしました。solrlibの実装を変えれば細かい管理ができるようになるかと思います。

Responsive Web Design

管理画面は従来通りのPCだけのサポートですが、検索画面についてはResponsive Web Design対応をしました。ですので、検索画面はスマホ、タブレット、PCで最適化されているかと思います。ガラケーは従来通りガラケー用画面で利用可能です。

Google Miniからの移行をしやすくする

Google MiniではFessにない機能がありました。たとえば、inurlとか、コレクションとか。Google Mini の代替システムとして利用しやすくするために、inurl:〜を利用できるようにしたり、コレクション的なことをできるようにするために、ラベル機能を拡張してあります。ラベル機能は従来はクロール設定で指定していましたが、ラベルの設定でラベルを与えるパスを正規表現で記述できるのでクロール設定で選択しなくても、柔軟にラベルを検索対象のドキュメントに設定することができるようなっています。

fess-launcherの改善

まぁ、この機能はJavaアプレットなので、近頃のJava問題的にどうなのか微妙な立場のものなのですが、file:〜にアクセスするためには現状、この方法しかないので、不具合修正を行なっています。

ファセット関連

検索結果とかに今までファセット的なものがなくて、利用イメージがつきにくかったかもしれませんが、一応、例として検索結果の右側に表示することにしました。
まだまだ、細かい話はいろいろとあるような気もしますが、メジャーバージョンアップ的な感じで変わったかな、という感じがしています。近頃、機能は多くなり、リリース物を作るのも結構な時間が必要になってきています…。一応、あれこれとテストしていますが、何かバグとかもあるかもしれません。何かありましたら、FessのMLやフォーラムなどでお知らせいただけると助かります。また、商用利用でサポートが必要な場合等もぜひお知らせください(Fessを一緒に売っていただける個人や企業の方も大歓迎です)。そんな感じですが、どうぞご利用ください。

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