Fessサイトのデザイン変更

fess.codelibs.orgのサイトですが、Fessの公開以降、大した見た目の変更もせず、Sphinxが適用しているデザインをほぼそのまま使ってきました。見た目の変更は、何年か前に表示幅を広げるくらいな調整をしたくらいです。そのうち、デザインを変更をしたいなぁーと思い、時間が過ぎてしまっていましたが、このたび、見た目の変更に取り組むことにしました。

とはいえ、このサイトはHTML以外にもPDFを生成する必要もあるため、Sphinx以外の仕組みに移行するのはちょっと厳しい状況にあります…。あとは、Fessの管理画面からオンラインヘルプでサイトの情報を参照するようにしているので、URLの構造を変えるのも難しい感じです。なので、Sphinxは引き続き利用して、デザインを変える必要があります。

見た目の方は別途調達して、それをSphinxのテンプレートとして、反映していくことになります。Sphinxは自由にタグレベルで簡単に変えられるのかと思ったら、そうではなさそうな感じでした…。TOCの表示とかを変えたかったのですが、Pythonレベルでハードコードされており、テンプレートレベルではどうすることもできなそうな雰囲気…。(私のSphinx力が足りないだけの可能性もあるが…)という感じで、これだけのために時間を使ってはいられないので、生成されたHTMLを正規表現で書き換える力技で乗り切ることにしました。

という感じで、ざっくりとはデザイン変更ができた感じです。まだ、英語のトップページがなかったり、細かいところで改善したほうが良いところがいろいろとある感じではありますが、時間があるときにちょこちょこ改善していこうかなと思っています。そんなか感じで、気長に見ていただければと…。

No module named ‘faiss.swigfaiss_avx2’

pipでfaissをインストールして利用していると、

INFO:faiss.loader:Loading faiss with AVX2 support.
INFO:faiss.loader:Could not load library with AVX2 support due to:
ModuleNotFoundError("No module named 'faiss.swigfaiss_avx2'")

のようなログが出る。つまり、AVX2が利用できていない感じだと思うが、これの対応方法は、この情報によると、swigfaiss.pyをシンボリックリンクを作っておけば良いとのことで、試したらこのメッセージがなくなった。

cd your_python_path/site-packages/faiss
ln -s swigfaiss.py swigfaiss_avx2.py

Fess 14.5.0のリリース

Fess 14.5をリリースしました。本当はもっと早くリリースしたかったのですが、Elasticsearch 8.5には、クローズしたインデックスがあると/_node/statsでエラーを返すというバグがあり、これが修正されたら、リリースするかと思っていたのですが、どうやら、8.5系では修正する感じではなさそうなので…。この辺の話は後回しにして、Fess 14.5の修正内容を見ていくと、

#2685は、xalanの依存関係を消すというものです。過去の遺産的なライブラリ感もあるので、今後のメンテなども考え、xalanを取り除き、今風?な状態にしました。

#2686は、クロール負荷などをCPUの状況を見て、調整するパラメータがあるのですが、世の中の利用動向を見ると、激しいクロール設定を作って、Fessが重い…という使い方の問題を定期的に見るので、デフォルトで、このパラメータを50にすることで、クロールなどがCPU負荷の50%を超えると待ち状態になるようにしました。ということで、Fessが重い、と言う人は減ると思いますが、クロールが遅い、という人が出てくるかなとも思いつつ、CPU負荷が高いと言われるよりマシかなと…。そんな感じで、意図的にCPUを全力で利用したい人は0を設定してください。

#2687#2688は、Playwrightによるクロール対応になります。Playwrightを利用したクロールを参照してください。

#2689は、SAMLによるログインで利用しているoneloginのライブラリが無駄なログを出すので、そのログを抑制するためのものです。

#2690は、フォーラムとかで問い合わせがあったりもしたので、SAMLのライブラリを更新して、それに合わせて、コードを整理しました。

#2691は、クロール設定でパラメーターのキー名が古い形式のものが使えなくなってしまっていたので、古い形式の指定方法でも使えるようにしました。

#2692では、Groovy 4にバージョンを上げました。

#2693は、実装的な話ですが、InterruptedRuntimeExceptionを使うべき場所では利用する、ようにしました。

#2694は、APIでエラー系のレスポンスがボディを返していなかったので、返すようにしました。#2695はそれに合わせて、レスポンス内のエラーメッセージをコード値を返せるようにもしました。

#2696は、log4jのバージョンを上げたら、scriptを設定ファイルで使うためにはいろいろとやらないとダメになったため、シンプルにscriptを使わないように変更しました。それに合わせて、コンソールでの出力をしないようにしました。コンソール出力は開発時に便利なので利用していましたが、通常利用では関係ないので、影響はないと思います。

という感じです。そして、話をElasticsearchに戻しますが、現状、FessはElasticsearchとOpenSearchをサポートしています。Elasticsearchはオープンソースでもないですし、今回のバグもすぐに修正される感じもないですし、今後は、FessはOpenSearchとElasticsearchをサポートする感じにします。どっちも今までどおりサポートされますが、簡単に言うと、サポートの優先順位が変わります。(あとは、OpenSearch 2.4とか見ると、いろいろと面白い取り組みがあり、Fessでもそれらを活用して、何かできそうな感じでもありました)

そんな感じではありますが、何かあれば、フォーラムをご利用ください。