Fessの15.9開発版に、CodeLibsの検索エンジンプラグインを導入できないOpenSearch向けの種別 vanilla が追加されました。マネージドサービスなどを使う場合に、作成するインデックスと利用できる管理機能を明示できます。
初期値と使い分け
search_engine.type の初期値は default です。これはCodeLibsのanalysis-fess、analysis-extension、minhash、configsyncを導入したOpenSearchを前提にします。プラグインなしでは vanilla を指定します。aws も同じインデックス定義を使い、cloud は非推奨の別名として起動時に警告を出します。プラグインの自動判定はありません。
設定手順
DockerではFessサービスに次の環境変数を追加します。接続先URLは実際のOpenSearchに合わせてください。
SEARCH_ENGINE_HTTP_URL=http://search01:9200
SEARCH_ENGINE_TYPE=vanilla
ZIP/RPM/DEB版では fess_config.properties に search_engine.type=vanilla を指定し、Fessを再起動します。Docker以外の bin/fess.in.sh は SEARCH_ENGINE_TYPE を読み込まないため、環境変数だけで設定したつもりにならないようにします。
初回起動前に種別を決めてください。後から変更しても既存インデックスのマッピングは変わりません。独自の _aws / _cloud 定義を使っていた環境は、15.9で _vanilla が使われる点も確認します。
利用条件と制限
CodeLibsのプラグインは不要ですが、OpenSearch公式の analysis-kuromoji、analysis-nori、analysis-smartcn、opensearch-knn は必要です。起動時のプラグイン確認は不足を警告するだけで、起動継続をもって全機能の利用可能とは判断できません。
辞書管理と辞書API、辞書初期化、ドキュメントインデックスのリロード、検索結果の重複折り畳み、重複文書レポートは利用できません。休眠文書レポートは利用できます。日本語などの解析はOpenSearch標準の解析器になり、default と分割結果が異なります。ベトナム語と繁体字中国語の専用言語フィールドは空の解析器ですが、共通のcontent/titleフィールドには登録されます。
Amazon OpenSearch ServiceではOpenSearch 3.x、必要なプラグイン(Noriはオプションのパッケージ)、HTTPS、内部ユーザーのBasic認証を確認します。IAMのSigV4署名にはまだ対応していません。